第10章 「トライアングル・ボム」
叫竜の居た場所には先程の爆発のせいか、
地面に大きな穴が出来ていた。
そしてその近くにはボロボロに
なっているデルフィニウムが倒れ込んでいた
「イチゴ、ゴロー…っ!!」
「ゼロ…おわっ!!」
私がゴローに抱き着いた衝撃で後ろに
倒れ込んでしまった。
「痛ってて…ゼロ、心配かけてごめん。」
「……本当に良かった。」
そうして私は、イチゴとゴローの傷の手当を行うと何故かイチゴは先にプランテーションに戻ってしまった。
「(が、ん、ば、れ)」
「なっ…!?」
「ゴロー…どうかした?」
「嗚呼いや…何でもない。(イチゴの奴…)
そう言えば、今回の実戦が終わった後ゼロに渡したい物があったんだ」
ゴローは私の手を取り、それを見ると
綺麗な花の飾りが着いたバレッタだった。
「ゴロー…これって」
「これは、ゼロに渡そうと思って渡したかったやつ」
「……ありがとう、大切にする。」
「それは良かった。
…俺さ、ゼロの事好きみたいだ」
「………えっ?それって」
どういう事、と言おうと思ったら
ゴローに頬をキスされていた。
「…こういう事だよ、俺が勝手に言いたくなっただけだ。」
「っ……」
「でも、あの時ああしとけば良かったとかさ
そう言う後悔…もうしたくねーんだ。」
「…私も、ゴローに会ったら
絶対に言わなきゃって思ってた。
_____________ありがとう、私の大切な幼馴染で居てくれて」
「…それが聞けただけで、俺は嬉しいよ。
せめてちょっとだけ…こうさせて」
「………うん。」
明日の天気は何だろう、
今の君は予想がつかない________________