第10章 「トライアングル・ボム」
昨日は雨で、今日は晴れ
明日の天気はなんだろう?
そうやっていつも、君の天気を伺っている
突然のスコールをカラッと晴れる青空を
君の視線を辿れば予報はいつも単純で冥界_____________
ゴローはそんな事を考え、
窓越しのとある少女を見つめているとフトシが皆を呼んでいる声が聞こえた。
「「「「おおぉぉー!!」」」」
寄宿舎の入り口には、沢山のプレゼントが置かれてあり皆それぞれの箱を取り中を開けていた。
「まだそんな子供っぽいのお願いしたのか?」
「べっ、別にいいでしょう!
…ゼロはパパから何を貰ったの?」
「……私は、花の髪飾りかな。
前に落として壊れちゃったから」
イチゴに壊れた髪飾りを見せると、
一瞬残念そうな顔をしていたが直ぐに切り替わり貰えて良かったねと言ってくれた。
「プレゼント…?」
「そう、一年に一度…
欲しい物をパパにお願いしておくと
こうやって届けてくれる事があるんだよ。」
「ふぅーん…それは、絵本?」
「絵本?あぁ…いや、これは図鑑だよ。
絵本好きなの?だったら書庫にあるんじゃないかな」
ヒロがそう言うと、ゾロメ君は
パパからのメッセージを読み始めた。
「おっほん…えー、
諸君らの活躍が我々人類にとって
平穏と繁栄を齎す希望となっている。
自らを賭す誇り高きパラサイトに栄光あらんことを…だってよ!!」
この手紙のメッセージを聞いた皆は益々やる気を出し、次の叫竜との戦いに向けて一致団結を心掛けていた______________