今日は何処で、どんな風に…【文豪ストレイドッグス】【R18】
第1章 事務所の倉庫で、嫉妬深く…【太宰治】
それを引き金に、彼は近くの棚に私の腕を、体ごと押し付け、深く深く口付ける。
厭らしく響く水音は、私たち2人にしか聴こえていない。
上手く舌を絡め、熱く溶けるような、どちらのモノかも分からない唾液に、ただ犯されてしまいそうで、
脳までとろけるような、苦しささえ気持ちいい接吻。
付き合い始めた頃は、うまく息も出来なくて、けど何度も唇や体を合わせるうちに、お互いの呼吸のタイミングも、鼓動のリズムでさえも分かるようになってきた。
力が抜けてきて、立っているのが辛くなった私は、息を切らしながら、思わずその場に座り込む。
彼も同じようにしゃがみこんで、同じ目線になる。
「ん…蛍、すごく色っぽい…♡」
治さんが言えることじゃないと思う。
彼も頬を桃色に染め、熱を帯びたその目は、もはや誰にも止められない色気を感じる。
自分でも体温が跳ね上がって、顔が熱くなっているのがわかった。
数秒もしないうちに、再び唇を重ねながら、指を絡め合う。もう溶けてしまいそうだった。