今日は何処で、どんな風に…【文豪ストレイドッグス】【R18】
第1章 事務所の倉庫で、嫉妬深く…【太宰治】
資料整理なんて、その時にはもう忘れていた。
ほかの社員が外出しているのをいい事に、
ただひたすらに私を求めてくる彼が、
急に愛おしく感じた。
こんなにも嫉妬深い人間だったとは。
愛されてると実感して、素直に嬉しくなる。
抱きしめる力が強くなる度に、彼は私の名前を呼ぶ。
私もそれに応えるように、彼の名前を呼びながら、ぎゅっと抱きしめる力を強くする。
「ねぇ…蛍。ここで…シよう…?」
突然甘く甘く、溶けてしまいそうな程の猫なで声で、そういった彼の目はもう、"その気"だった。
今更抵抗の余地もないだろうと察した私は、OKの合図と引換に、彼の青く澄んだ宝石がはめ込まれたループタイをぐいっと引き、
深く、甘く、口付けた。