今日は何処で、どんな風に…【文豪ストレイドッグス】【R18】
第1章 事務所の倉庫で、嫉妬深く…【太宰治】
彼は何も言わずに、ただひたすらに私の体を撫で、愛おしそうに見つめる。
くすぐったくて、耐え切れなくて、
辞めてください、と言っても全く効果はなく。
「ねぇ、蛍?君は、私だけのものだよね…?」
そう語りかける治さんの目は、光を決して通さない程に、くすんでいた。
そして少し、熱を帯びていた。
不安を隠しきれない様子の彼に、
できるだけ優しい声で、はい、と呟いた。
すると、彼は私の目をじっと2秒程見つめ、目を細めてから、また私の体をぐっと引き寄せて、自身の胸の中に収めた。
「愛しい…君が愛しくて、誰の目にも触れさせたくない程には、愛しいんだ…」