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異世界旅行

第2章 新しい世界、新しい家族、新たな誓い


俺は歩き出したオヤジに話しかけた。
「なぁ、そう言えばあんたの名前は?
俺は山吹蒼って言うんだ。あ、ファミリーネームが山吹な。」


「そうか、よろしくな蒼!
俺はキルダーツクライブだ、ギルダーツって呼んでくれ。
それはそうと、聞きたいことがあるんだがいいか?」
オヤジ、もといギルダーツは質問してきた。

「あんたのその耳と尻尾って本物か?
それにファミリーネームが最初ってことは極東にある
ジポーネってとこ出身だろ?あそこの飯はうまいよなー。」
などと言いながらヨダレを垂らし始めた。

俺はジポーネ?と思ったが恐らく日本の事だろうと解釈して答えた。

「ああ、俺はジポーネ出身だよ。
それにこの耳は自前、本物だ。
俺の親は父親が人間、母親が猫鞘って言う妖怪で
俺は人間と妖怪のハーフってわけ。」
俺はそう言いながら耳と三本の尻尾を動かした。
「へ〜、そうなのか。
にしてもお前強いよな。
なんで今までギルドに入らなかったんだ?
お前ほどの強さなら引く手数多だろ。」

「四年前にこの大陸に来たんだけと、修行も兼ねて森の奥にいたからな。」

俺は考えていた設定を話す。

そんなことを話していると、街に着いた。
街に入ろうとすると鐘の音が聞こえ
さらにはギルダーツシフトに移行します。
住民の方は家の中に避難してくださいと言うアナウンスが聞こえてくる。

俺が何事だと思っていると、街が割れて一本の道ができた。
なんでもギルダーツの魔法はクラッシュといい、
物を粉砕する魔法らしいのだが、ぼーっとしながら歩くため、
他人の家の壁を突き破っていってしまうらしい。
その対策としてこの道が出来たとか。
全くもって迷惑な話である。


ギルダーツはスタスタと歩いて行ってしまい
慌てて追いかける。

すると立ち止まり
「ここがフェアリーテイルだ。デカイだろ!
中にマスターがいるから着いて来てくれ」

と言ってギルドに入って行った。

俺は絵の中でしか見たことのないフェアリーテイルのギルドを見上げた。

(ここがフェアリーテイルのギルドか、ついにここまで来たんだ。
今日から俺の新しい生活が始まるんだ!)

そして俺はギルダーツの後を追ってギルドに入って行った。
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