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異世界旅行

第3章 S級試験


3年が経った頃、レムと俺はドイツにいた。

VTS(ヴァルキリートレースシステム)と言う禁止されている
実験を秘密裏にやっていた施設を破壊し、生き残りを1人保護した
その子供を屋敷に送り届け、俺達は再び旅に出た。

それから一ヶ月後、
ニュースで織斑一夏と言う男性がISを動かしたと報道された。
そのニュースを聞いている時だった。
俺の携帯が鳴った。

画面には束の文字が。

俺はついに来たか、と言う気持ちで電話に出た。

『もしもし、久しぶり。会社には馴染めてるか?
まぁ、束から電話ってことはそろそろなんだろ?』

『もすもすひねもすー。
会社には馴染めてるよー!たのしくやってるさ〜♩

そうだよ、明日政府にそー君のデータを送りつけるね。
頑張ってね!!

あと、出来ればでいいんだけど、
いっくんを、織斑一夏を守ってくれないかな。』


『まぁ、悪いけど見極めてから決めるよ。
今まで紅に織斑一夏を調べさせてたんだ。最近どうしようもないって言ってたから』

『そっか、わかった。
その時は束さんに電話で教えてね!
じゃあそー君またね!』

『あぁ、またな。』

電話を切った俺はレムと屋敷に戻るべく、空港に向かった。


屋敷に戻ってきた俺達はそのまま部屋に直行した。

部屋に入ってすぐにベッドにダイブした。

「蒼君、お疲れ様です。
これからまた大変だと思いますが頑張りましょう!
蒼君がいればレムはどこまででも頑張れます!」

レムはお茶を入れながら気恥ずかしい言葉を言ってくる。
俺も仕返しとばかりに反撃に出る。
「レムもお疲れ様。
俺こそレムが居てくれた事で助かったことがいっぱいある。
俺こそレムが居てくれればなんだってできるさ。」

そう言ってレムを抱き寄せ、ベッドへ倒れ込んだ。

余程2人とも疲れていたのか、そのまま眠りについた。





これは余談だが、
抱き合いながら寝ていると知らずに呼びにきた従者が
抱き合って寝ている俺たちを見て
山吹家は安泰だの子供が出来るのが待ち遠しいだのと言っていたことを
俺達は知らない。
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