第3章 S級試験
大広間に入ると従者全員がちゃんと集まっていた。
俺は大きく息を吸い、話し始めた。
「全員集まってるな。
これから重大な発表をする。
我々山吹コーポレーションの宇宙へ向けたISの開発に篠ノ之束
が協力してくれることとなった!
条件として、ISは宇宙への翼だと言う事を大々的に宣伝する事、
篠ノ之束を山吹コーポレーションで雇い、
世界から隠し守ると言うものだ。
何か質問があるものは挙手してくれ。」
皆んな驚いていたが嬉しそうにしている。
そんな中、1人の女性が手を挙げた。
「蒼様、篠ノ之束博士は、その、性格に問題があると
伺っているのですが上手くやっていけるのでしょうか?」
「それは大丈夫だ。
これから束に挨拶をしてもらうが、
それを聞けば納得するだろう。
束、挨拶を頼む。」
「はいはーい!
みんなのアイドル束ちゃんだよー!
今ではこの屋敷の人は信用することにしたから大丈夫ぶいぶい!
そー君からみんながISを翼って思ってくれてるって聞いたから
束さんは皆んなと仲良くするよ!
みんなの目を見て本当だったって分かったからね!
これからよろしくね〜♩」
そう言って挨拶を終わらせた束。
俺とレムは拍手する。
すると皆んなも拍手を始めた。
束は嬉しそうに手を振っている。
拍手をやめ、静かになってから口を開く。
「あ、あと俺とレムはしばらく旅に出る。
皆んなは俺の目的を知っているだろう。
そのために3日後、ここを出る。
俺達が帰ってくるまでこの屋敷のことは皆にまかせる。
よろしく頼むぞ!それでは解散!」
そう締めくくり大広間を後にする。
3日後、束を山吹コーポレーションに送り届け、俺達は旅に出た。