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異世界旅行

第3章 S級試験


抱き合って寝てしまった俺達は先にレムが起き、
俺を起こした。

そして部屋で書類の処理をしていると扉がノックされた。

「蒼様、IS学園からお客様がお越しです。」

「分かった。客間に通して置いてくれ。」

返事をしてから俺はレムと身支度を整え、客間に向かった。

客間にはスーツを着た女性2人が座っていた。
1人はベテランキャリアウーマンという感じの女性。
もう1人は童顔の眼鏡をかけたおっとりとした女性だった。

言わずもがな、織斑千冬と山田摩耶だ。

俺とレムは2人の正面に座り挨拶をする。

「ようこそおいでくださいました。山吹蒼です。」
「山吹レムです。お見知りおきを」

「織斑千冬だ。そしてこちらが山田摩耶だ。」

互いに挨拶を済ませる。

すると織斑千冬が話を切り出した。

「山吹蒼さん、貴方はISを動かしたということでIS学園に入っていただきます。
そしてレムさんにも入っていただきます。
いきなりで申し訳ないが了承下さい。」

「ええ、大丈夫ですよ。動かした時からこうなると思っていたので。」
「レムも大丈夫です。
蒼君とならどこにだって行きます。」


「そう言ってもらえると助かります。」
敬語で話す織斑千冬にどうしても違和感があり、
俺は敬語なしでいいと言った。


「そうか、では遠慮なく。2人には寮に住んでもらう。
部屋は同じだから安心してほしい。」
「お二人は婚約者と言うことなので一緒にしました。」
山田摩耶に婚約者と言われ、それに対し、

「山田摩耶さん、俺達は婚約者ではなく、
既に夫婦です。去年結婚したので」

と答えるとアワアワしながらす、すすすすいません!と謝ってきた。


すると織斑千冬が話を戻した。

話を纏めるとこうだ。
二週間後からIS学園に通うことになる。
入学したら完全寮制のため寮にレムと同じ部屋で住む。
2週間以内に電話帳みたいな参考書を覚える。
と言うことらしい。

「では、私たちは失礼します」
そう言って帰っていった。

俺とレムは荷物をまとめ、参考書を覚えた。

それから2週間後、ついにIS学園に通う日になった。

「それじゃ皆んな行ってくる。家は頼んだぞ」
「皆さん行ってきます!」

俺とレムはそう言ってIS学園に向かう。
後ろから「奥様!頭領!行ってらっしゃいませ!」
と聞こえてきた。
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