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異世界旅行

第2章 新しい世界、新しい家族、新たな誓い


俺は意識を覚ました。
周りを見渡すとそこは森の中だった。
目の前には小さな湖があり、俺はそこまで行き
水を飲んだ。
水を見ていると違和感に気づいた。

水に映る姿は前の世界の姿ではなく、
書いていた二次小説で設定していた姿だった。

髪の毛は水色で頭に猫の様な耳があり、
顔は某悪魔払いアニメのアレンの様な顔。
身長も縮み、10歳か11歳くらいだろう。

「ヤバイ、自分で設定したとはいえイケメンだ。猫耳もいい。」
俺は前の世界の濃ゆい顔じゃなくなっていることが
嬉しかった。

小さい頃は眉毛を見て毛虫だとか、下まつげが長くてヤバイとか
散々言われていたなと思い出し、感傷に浸っていた。
すると後ろから物音が聞こえ、振り返る。

そこには全身が苔の様な色をしたゴリラがいた。
その姿には見覚えがある。
そう、森バルカンだ。

バルカンはこちらに走ってくると右手を振り上げ攻撃してきた。
咄嗟に横に飛び回避する。

バゴン!
と音がすると地面が陥没していた。
俺は震えた。
前の世界では経験したことの無い震えだ。
恐怖。
その言葉が脳裏をよぎる。
前の世界のでは命のやり取りをしたことはない。
武術は習っていたがもちろん命の取り合いはしたことがなかった。

俺は震えながらも考えを巡らせる。
(このままだとマズイ、どうにかしないと。
………!!そうだ!魔法!今の俺には力がある!
でもどうやって使うんだ!)
どうするか考えている間も、
森バルカンはこちらに向かって攻撃してくる
何とか避けながら考えていると、頭の中に魔法の使い方が浮かんでくる。

「確か、こんな感じで…出来た!」
炎で出来た刀が現れる。
「よし、これで!!
火炎刀一の型、緋扇!」
炎の刀で森バルカンの首元を切りつけ、
その勢いのまま本気の回し蹴りを叩き込む。
すると森バルカンは消し飛んだ。

「え?嘘、え?」
俺は何が起こったか分からなかったが
ここにくる前の黒猫の言葉を思い出した。
【身体能力は孫悟飯並みにしておくにゃ。】
「そうだった、身体能力だけでチートなんだった。
森バルカンホントごめん。」
殺してしまったことに罪悪感を覚え、届かないであろう謝罪をした。


「これは加減の調節と魔法の特訓をするしか無いかな。
そうとなれば早速取り掛かるか。」

そして俺はこの日から特訓を始めた。
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