
第1章 俺、異世界に旅立ちます。
「君には異世界に行ってもらいたいのにゃ。
本当にゃら他にも候補の人間が居たからその人間に行ってもらうんにゃけど、君は僕に魚をくれたから君のことが気に入ったにゃ。
だから君をここに呼んだのにゃ。」
そう言うと黒猫はどうするかにゃ?と訪ねて来た。
俺はその前にと、黒猫に質問した。
「あのさ、その前に聞きたいんどけど、あんたは何者なんだ?
俺の考えを読んだり、さっきの話の内容を考えると只者じゃないし、もしかして神様か?」
俺がそう聞くと黒猫は首を横に振る。
「僕は神様じゃないにゃ。僕は神様に飼われてるペットにゃよ。
ただ、ご主人である神様は今僕にここを任せて地獄に旅行に行ってるにゃ。」
俺はなんて言ったらいいのか分からなかった。
神様のペットという事も驚きだが、
ペット任せて旅行に行く神様に言葉を失った。
しかも地獄に旅行って。
「それで異世界に行ってくれるのかにゃ?」
そう考えていると黒猫はそう訪ねてきた。
俺は少し考えた後、首を縦に振り黒猫に聞く。
「分かった。だけど異世界といってもどんなところに行くんだ?
ネットとかの二次小説とかだとアニメの世界とかだけど。」
「その通りにゃ。君に行ってもらうのは
フェアリーテイル、僕のヒーローアカデミア、インフィニットストラトス、オーバーロードの世界にゃ。
後から他の世界に行ってもらうかもしれにゃいけどにゃ。」
俺の問いにそう答える。
俺は嬉しかったが、あることに気づき焦り始めた。
そして気づいたことを黒猫に質問する。
「なぁ、なんか特典とか貰えるのか?」
そう、特典だ。
特典を貰わずに異世界に行くならば、俺はモブになるしかない。
だって力が無いのだから。
「安心してほしいにゃ。特典はあげるにゃよ。
ただ、君に決めてもらうことは出来ないけどにゃ。
君にあげる特典は、君が書いていた二次小説の主人公が持ってたものにゃ。
水、火、雷、氷、天の滅竜魔法と造形魔法にゃ。
身体能力は、ドラゴンボールの孫悟飯並みにしておくにゃ。
チートっぽいけどこれぐらいかにゃ。」
俺は安心した。それならばあっさり死ぬことも無いだろうと。
「ありがとう。その特典ならイメージしやすいからありがたいよ。」
そう言うと黒猫は尻尾で魔法陣を書き出した。
「どういたしましてにゃ。
じゃあ行ってらっしゃいにゃ。」
そして俺の意識は暗転した。
