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異世界旅行

第3章 S級試験


「何でお前は自分の娘にあんなことをした!」
俺がそう叫ぶと礼司は俺を見下しながら話し出した。

「あんなこと?……あぁ。アイツを犯したことか。
いいだろう。冥土の土産に教えてやるよ。
アイツはな、養子だったんだよ。
孤児だったのを俺が拾って育てた。
将来いい女になると思ったからなぁ。
拾って正解だった。」

俺は声が出なかった。
それでも礼司は話し続ける。
「アイツも最初は嫌がっていたが、諦めたのだろうよ。
最後の方は抵抗もしなかった。
そんなアイツに飽きて他の奴に譲ってやったんだよ。
まぁ、最後は大勢に回されてたらしいがな。」
笑いながら話す礼司に俺の中の殺意が膨れ上がる。

「ふざけんなよ、アイツは苦しんでた。


お前には分からねーだろうな。もういい。
アイツを弔う為にもテメーを殺す。」

俺は動かない体に鞭を打ち、なんとか立ち上がる。

「ほぉ、まだ立つのか。
だが立てたところで何も出来やしないだろ?
大人しく死んでろよ。」
礼司はそういうと、魔法を放とうとした。

その時だった。


「グォォォアァァァァァァァァァ!!!!」
獣のような咆哮が聞こえた。

俺達は咆哮が聞こえた空を見ると黒い竜が飛んでいた。
その竜は黙示録に書いてあった竜と一致した。

「アクノロギア…。」

俺が呟いた途端、アクノロギアがこちらに降りてきた。

「なんだよ、、、なんなんだよ!この竜は!
邪魔してんじゃねーよ!」

礼司はうろたえながら魔法を放ち、攻撃をするが
アクノロギアはそれを食らっても平然としていた。

そしてアクノロギアが攻撃していた礼司に前足を振り下ろした。

礼司は避けることができず、呆気なく潰された。

俺はそれを見ていることしかできなかった。
アクノロギアの威圧に動くことすらできない。

(原作より来るのが早すぎる!!!!
くそっ!!倒れたはずの天狼樹がなぜか元に戻ったから魔力は回復した。
やるしかないか!!)

俺はこの場で魔力を全て使い切るつもりで魔力を全開放した。

「行くぞ!アクノロギア!!!!
ここでお前を倒す!仲間のためにも、未来の人達の為にも!」

俺雄叫びに呼応するかの様にアクノロギアも咆哮をあげた

「グォォォォォォォァァァァァァ!!!!!!!!」


俺はアクノロギアに向かって駆け出した。
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