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異世界旅行

第3章 S級試験


翌朝、俺は座禅を組み、精神統一をしていた。

(この世界には俺とレムというイレギュラーが存在する。
他のイレギュラーが存在していたとしても
おかしく無い。その事も頭に入れとくか。)

それから2時間が経った頃俺は座禅を解き、
レムを起こしに向かう。

寝室に着くと内側から扉が開いた。

「あ。…おはようございます。蒼君は早いですね。
眠れなかったんですか?」

「おはよ。少ししか寝られなかったかな。
レムは寝られた?」

「いえ、レムも少ししか寝られなかったです。
今日起きる事を考えると寝付けなくて。」

「そうだよね、俺も不安だけど乗り越えるしか無い。
……きっと大丈夫だよ!俺が…いや、俺達で皆んなを守る。
そして皆んなで帰ってこよう!」

「はい!」

そして俺たちは家をでてギルドに向かった。



ギルドにはすでにみんな集まっており、
試験を受ける者、試験官を担当する者、全てのメンバーが
試験に向けて気合を入れていた。

「これで全員揃ったようじゃの。
それでは今から今回の試験を行う天狼島へと向かう!」

「「「おぉーーーー!!!!」」」
マスターの掛け声と共に声を上げ、港に留めてある船に乗る。



「「おぇぇぇーー」」

俺は盛大に吐いていた。
隣ではナツも吐きそうになっている。

俺はレムに背中をさすってもらいながら
隣では吐きそうになりながらも喧嘩しているナツとそのナツに突っかかっていくグレイから離れた。

「む…かし…は、酔わ…なかったのに…おえっ、
最悪だヴロロロロロロォォォォォォォ。」

「蒼君大丈夫ですか?
…お水です、これを飲めば少しは楽になると思います。」
レムは背中をさすりながら荷物から水を取り渡してくれた。

「ヴェロロロロロロ。
あ、ありがとう。…んぐっ、んぐっ、ぁぁ。」

俺は水を飲み少し楽になったが未だに治らず
天狼島に着くまでずっと吐いていた。

天狼島に近づき、島が見えて来た頃、俺はマスターに先に行くことを伝えレムをお姫様抱っこして船
から飛び降り、
海面を凍らせながら島に走って向かった。
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