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異世界旅行

第2章 新しい世界、新しい家族、新たな誓い


「なんで、なんで1人で全部抱え込むんですか!
何で頼ってくれないんですか!
レムじゃダメなんですか⁉︎
蒼君が帰って来なかったら私は!
…私は、着いていかなかったことを後悔します。
もう、大切な人が居なくなるのは嫌なんです。
私を救ってくれた蒼君の役に立ちたいんです。
だから……レムの側から居なくならないでください。
レムを1人にしないでくださいっ。」

一気に言うと泣き出してしまった。

俺はレムの隣に行き抱きしめた。
頭を撫でながらレムに語りかける。

「ごめん、でも俺はレムに危ない目にあって欲しく無いんだ。
俺はレムの事を心から愛してる。
生きて帰って来れるか分からないからレムには
待って居て欲しかったんだ。
でも俺が間違ってたのかもな。

俺と一緒に行ってくれるか?
無事に帰って来れるか分からないけど、
力を貸してくれるか?」

未だに泣き続けているレムに気持ちを話した。
レムは頷いてくれた。

「はい!勿論です!」

「ありがとう。
それじゃあ、そろそろ寝よう?
試験を無事に終わらせて、皆んな無事に帰ってこような。」

「絶対に生きて、ここに帰って来ましょうね。」

話終えると俺は布団に横になる。
するとレムが隣の布団からこちらに潜り込んで来た。

「蒼君、一緒に寝ても、いいですか?
1人だと怖くて、不安で寝れないんです。」

それもそうだろう。明日、遅くても明後日には
死闘が待っている。。無事に帰って来れるかも分からないのだ。
「勿論いいよ。

本当は、俺もすごく怖いんだ。
死んだらもう、レムにも会えなくなっちゃうかもしれない。
そう考えると怖くて怖くてたまらない。」

「大丈夫です。きっと上手くいきます。
レムは、もし死んじゃったとしても
ずっとずっと、蒼君と一緒に居ます。」

俺が心の内を吐露するとレムは
俺の頭を撫で、励ましてくれた。

ありがとう。と俺はレムを抱きしめて口付けをする。

レムは最初は驚いて居たが、最後はレムから
口付けを求めて来た。
しばらく2人の気持ちを確かめ合うかの様に
深いキスをした。

俺はレムの唇から顔を離す。

「絶対に生きて戻ってこよう。」

「はい!必ず戻って来ましょう。」

そう呟いた後、俺たちは意識を
夢の中へ落とした。
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