第2章 新しい世界、新しい家族、新たな誓い
俺達はマグノリアの街に着いた。
ギルドにたどり着き、扉を開けようとしたら
ナツが飛び出してきた。
「仕事、仕事〜!!!」
そう言いながらすごい速さで走って行ってしまった。
俺とレムはそれを見送るとギルドの中へと入り、
カウンターの所にいるマスターの元へ向かう。
ギルドの中は別のギルドと思えるほど人が居なかった。
「マスター、今帰りました。
依頼は無事に完遂してきました。」
「おお!蒼よ、良くやってくれた!
見たところ怪我も無いようじゃの。」
マスターはニカッと笑いながら言う。
「それとマスター、この娘をギルドに入れたいのですが
大丈夫でしょうか?」
俺はレムの肩に手を置きマスターに効く。
「そちらは?」
「この娘は依頼に書かれていた鬼の正体です。」
俺は依頼で起きたことを考えていた通りに
マスターに伝える。
「そうじゃったのか。そんな事になっておったとは。」
「俺としてはこの娘と一緒に居たいので入ってもらえると
嬉しいのですが。」
「初めまして、レムと言います。
もしも迷惑でなければギルドに入れてください。
レムも蒼君の側に居たいです。お願いします。」
レムはそう言うと頭を下げた。
マスターはうむ!と頷きレムに話しかける。
「ギルドに入るのは構わん。
訳ありのガキ共もたくさんおるしな。
じゃが住む場所はどうするのじゃ?」
「それは大丈夫です。俺の住んでる所に来る事になりましたから。」
そう言うとニヤニヤしてからかってきた。
「ほ〜、そんな事になっとるのか。
若いの〜、青春じゃの〜。」
「今日から付き合い始めたんですよ。
一目惚れってやつですね。
レムは可愛いし少ししか一緒に居ないですが、性格も良いですよ。
最高の彼女です。」
「……//////。レムも蒼君の事が好きです。
あの状況で不安だったレムを助けてくれました。
それに優しくて、頼りになってカッコいいレムのヒーローです。」
俺とレムが照れながら言うとマスターは
「それはめでたい!2人とも幸せにの!
しかしラブラブじゃの〜!羨ましいわい!
レムをフェアリーテイルに歓迎する!」
と言いながら手を繋いでいる俺達を祝ってくれた。
「ありがとうございますマスター。
そう言えばみんな居ないのですが、何かあったのですか?」
おれがマスターに問うとマスターは話し始めた。
