第2章 新しい世界、新しい家族、新たな誓い
俺は一睡も出来ず朝を迎えた。
隣ではレムが寝息を立てている。
俺はレムの頭を撫でた。
(きっと不安だっただろうな、
魔女教徒とか言うゴミ共に殺され、目が覚めたら知らない場所に居たんだから。
肉体的にも精神的にも俺だったらあきらめてたかもな。)
そんな事を撫でながら考えいるとレムが目を覚ました。
「蒼、君?
おはようございます。
蒼君、どうしたんですか?」
「おはよう、レム。
いや、何でもないよ。
ただ、レムに会えて良かったなって。」
そう言うとレムの顔は赤くなった。
「レムも、蒼君に会えて良かったです。」
レムにそう返され俺は嬉しかった。
(レムがここに居るのが俺のせいなのか、そうじゃ無いのかはっきりしないとこの疑問は残り続けるか。
でも、レムはやっぱり可愛いな。笑った時なんか天使みたいだし」
ふとレムを見るとレムが顔を真っ赤に染め、此方を見ていた。
「もしかして声に出てた?」
「はい///レ、レムも、蒼君は優しいと思います///
カッコいいですし。」
俺達は互いに真っ赤になり、黙り込んでしまった。
「「あ、あの!」」
互いの声が被る。
「レ、レムからどうぞ。」
「そ、蒼君こそ先に。」
俺は大きく深呼吸をして心を落ち着かせる。
「あ、あのさ、えと、あー、その、さ。
レムが好きだ。一目惚れだった。
いきなりで迷惑だろうけど、絶対にレムを幸せにしてみせる!
だから、俺と付き合ってください!」
俺は一息で言い切った。
何でいきなり告白したのか、俺にも分からない。
ただ、アニメでレムを見た時はどうも思わなかった。
でも今回イレギュラーだとは言えレムと実際に出会った。
その瞬間から、レムを好きになっていた。
俺は恐る恐る顔を上げ、レムを見ると涙を流していた。
「ごめん!迷惑だったよな!いきなり!
ほんとごめん!」
慌てて謝るとレムは横に首を振る。
「嬉しくて、蒼君も私を好きだってことが嬉しくて!
不束者ですが、こんなレムで良ければ喜んで!」
「本当!やった!
俺はずっとレムと一緒に居たい!必ず幸せにする!
だから、これからよろしくね。」
「はい!レムも蒼君とずっと一緒いたいです!
レムを幸せにしてください!
蒼君、大好きです!」
俺とレムは付き合うことになった。
そして宿を出てギルドがあるマグノリアへと向かった。
