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異世界旅行

第2章 新しい世界、新しい家族、新たな誓い


ギルドに鬼の討伐依頼が来ていたこと、
その依頼を俺が受け、依頼主との話し合いにより解決出来るのなら討伐はしなくてもいいこと、
その場合周辺のモンスターを討伐すること。これからどうするのかなどを話した。

「こういった経緯で俺はここに来たんだ。
俺としては討伐はしたくない。
だが、ここにお前が居ると村に被害が出る。」

「そうですか。私のせいで村に被害が。
ですがここは一体何処なんですか?
私は御使いの帰りに魔女教徒に襲われて死んだはずです。
それなのに目を覚ましたら知らない森に居たなんて。」

レムはそう言って考え込んでしまう。
俺は少し考えた後、レムに話しかける。

「実は俺も一回死んでるんだ。
その時に神様のペットにこの世界に飛ばさしてもらってな。
まぁ、信じられないかもしれないが。
そう考えると、お前も向こうで死んだからこの世界に来たのかも。それなら納得できるし。」


「信じられません。と言いたいですが
それなら納得できる部分も多いです。
でもそれならどうしましょう。
行く宛も無いですし、ここにいたら村に被害が出ちゃいますから。」


「なら俺と来るか?ここに居るよりはいいと思うが。
ギルドに入れば生活もして行けるし。
何より同じ境遇の奴をほっとけないし。」
そう言うとレムは少し考えてから首を縦に振る。

「分かりました。ギルドに入ります。
貴方は何処と無く信用出来るような気がします。
でも迷惑じゃ無いですか?私は鬼なので。」
そう言って凹んでしまう。

おそらく、村に被害が出たのを気にしているのだろう。
それに自分が鬼と言うことが拍車をかけているように見えた。

俺は少し笑ってしまった。
するとレムはこちらを睨んで来る。

「ごめんごめん。凹んでる姿が可愛かったからつい。
でも気にしなくて大丈夫だよ。
俺も猫鞘って妖怪のハーフだけど入れたし。
それに村の被害は君のせいじゃ無いよ。」

そう言うとレムは顔を赤くして下を向いてしまった。

「じゃあこれからよろしく。
俺の名前は山吹蒼って言うんだ。蒼って呼んでくれて構わないよ。」


「よろしくおねがいします、蒼君。
私はレムって言います。」
レムは微笑みながら名乗る。
俺はドキッと胸が高鳴るのを感じた。
そんなこんなで自己紹介を今更ながらに済ませる。


そして俺とレムは森を歩き、依頼主のいる村に向かった。
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