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異世界旅行

第2章 新しい世界、新しい家族、新たな誓い


俺はギルド内にいた。

エルザとのバトルを終え、不動産屋に行き部屋を借りた後
家賃や生活費を稼ぐ為、依頼を受けたいのだが
何にするか迷っている。

すると1枚の依頼が目に入り目を通す。
『ゴルディア山に現れたモンスターと鬼の撃退。
鬼が現れたことによりモンスターが活発化し、近隣の村に
被害が出ており、被害者の数は100人を超えている。
モンスター及び鬼は強大であるためS級魔導師に依頼されたし。
報酬3000万J』

「早く解決してあげたいな。
そうだ、これにするか。」

俺は依頼書を取ると、
カウンターにいるミラ・ジェーンの所まで待って行った。

「ミラさん。この依頼に行ってきますのでお願いします。」
依頼書を受け取り、見たミラさんは目を見開き反対してきた。

「蒼、本当にこの依頼に行くの?
私は賛成できないわ。
何人もの魔導師がこの依頼を受けて帰ってきていないの。
考え直してくれないかしら。」

ミラさんはそう言うと悲しげな顔をする。
するとそこにマスターがきた。

「蒼よ、本当にこの依頼を受けるのかの?」
マスターに聞かれた俺は思っていることを話しす。

「俺はこの依頼をうけます。
今も苦しんでる人がいるかもしれないですから。
自分には全てを守ることは出来ないと思ってます。
でも、手が届くのなら救いたいです。
自己満足と言われるかもしれない。
それでも、この気持ちは本物だから。
お願いします。行かせてください。」

俺はそう言い頭を下げる。

マスターは悩んだ後、依頼を受けることを許してくれた。
ミラさんも渋々了承してくれた。
「そこまで言うのならいいじゃろう。
やってみせい。じゃが無事に帰ってくるのじゃ。
これだけは約束してほしい。」

「はい、必ず無事に達成してきます。
それとミラさん、すいません。
これは自己満足だと思います。
でも、必ず無事に帰ってきます。」

俺が話すとミラさんは顔を上げ、泣きそうになりながら言う。
「そんなこと言われたら、止められないじゃない。
止めても行くだろうけど。
例え傷だらけでもいい、生きて帰ってきて。
誰かが居なくなるのは、もう嫌なの。」


それを聞き、俺は微笑みながらミラさんの頭を撫で
「必ず生きて帰ってきます。だから笑ってください。
それじゃあ、行ってきます。」

そして俺は見送られながらギルドを出た。
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