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在りし日の歌【文スト】【短編集】

第12章 卵の君




敦「こんな事して、後で怒られても僕は知りませんよ?」

太「敦君は冷たいなぁ。旅は道連れって云うじゃない。」

与「そうだよ敦。着いてきた時点で同罪だ。」

潤「と云う事は僕もナンですね。」

ナ「兄様、当たり前ですわ!」

『そう云えば皆さんのお仕事って…』

太「あれ?教えてなかったかい?此処の上に或る武装探偵社だよ。」

『えぇーっ!!!?』


武装探偵社、誰しもが耳にした事が有るだろう。
異能力を持つ集団だともっぱら噂になっている。
真逆自分がそんな人達とお知り合いになるとは…。


『……と云うことは異能力をお持ちなんですか?』

太「うん、そうだよ。嗚呼、ナオミちゃんは事務員として働いているから例外だけど。」

『武装探偵社にも異能力を持ってない方はいらっしゃるんですね。』

太「勿論!其の人の為に作られた社でもあるしね。」

敦「えっ!?そうなんですか!?」

与「妾も詳しくは知らないけどねぇ。」


そんな秘密があったなんて…。
探偵社って結構面白いかも?
あ、勿論探偵社で働いている此の方達も。
先に来た珈琲を飲みながら先程ナオミさんと頼んだぱふぇを待つ。


ナ「此処のぱふぇ絶品なんですよ!」

『そうなんですか?ふふっ、楽しみ!』

与「愛理は甘味が好きなのかい?」

『はいっ!甘味は正義です!』

与「何だか乱歩さんと話が合いそうだねぇ。」

敦「そうですね。」

『其の乱歩さんって方も甘味が好きなんですか?』

太「そうだよー。今は九州に出張中で居ないけどね。」

『是非お話ししてみたいです。』

潤/敦(大丈夫かな……。)


たわいもない話をしているとぱふぇが運ばれてきた。
ナオミさんの云う通り美味しい!
ちょっと渋めな珈琲と合い口の中で絶妙な甘さになる。


『ナオミさん!美味しいです!』

ナ「でしょう?此れの抹茶味もお勧めですわ!」


と、突然人影が現れ座っている机の前で立ち止まる。


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