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在りし日の歌【文スト】【短編集】

第18章 拾い者と落し者 其の二




立「………で?何なんだよ、其れ。」

『某国民的ゲェムだよ。FEだよ!!ifだよ!!』

立「いや知らねぇわ。つかびっくりマアクの後にiは見づらいな。」

広「愛が読めない、ですな。」

『良い事云った雰囲気出てるけど全然意味分かんないからね!?』


やばい、此れ終わりが見えない。
グダグダ話してるだけで五ページは余裕でいきそう。
如何やって収拾つけたらいいの?
と思っていたら何やら強引に収拾がつきそうな展開に。



ガチャ



芥「………。」


扉を開けて入るなり僅かながら眼を見開くとすぐに元の無表情に戻した龍之介。
彼が云いたい事は二つ。
何をしているのか、何故此処なのか。


『一寸した親睦会。部屋は何処使っていいか分からなかったから執務室にした。』

芥「……云い残すことは其れだけか?」

『待って待って!!羅生門しまって!!龍之介に許可無く執務室使ったのは悪いけど此れも仕事の内だよ!?』


何時もみたいな可愛らしい黒獣ではなく本格的に羅生門を出してきた彼を宥める。
そもそも羅生門って“出す”で合ってるの?
発生?繰り出す?
………いや、変わんないわ。
ってか樋口ちゃん居るなら止めてよ。
見惚れる所じゃないよ、其処。


芥「僕には到底仕事をしている様には見えぬが?」

『ひっ、広津さん………助けてぇ……。』

広「愛理さんはラビィ殲滅戦の成功率を上げる為に我々のことを知ろうとしてくれたのですよ。」


広津さん、流石です!!


芥「其れと此れに何の意味が有る。」

『個人の性格や傾向を知らないで作戦を立てると綻びが出るでしょ?』

芥「そんな事せずとも皆苅り取れば良い話。」

『あのさぁ、龍之介だけが任務を遂行する訳じゃないんだからね?参謀を馬鹿にしないでくれる?』

芥「馬鹿にはしていない。事実を述べただけだ。」

『其れを馬鹿にしてるって云うの。一人で何でも出来ると思わないで。』

芥「元々敵であった貴様が何を云う。」

『はぁ?………本っ当に可愛くない。敦の方がよっぽど良いや。』


芥「ッ!!?貴様………」


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