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在りし日の歌【文スト】【短編集】

第18章 拾い者と落し者 其の二




森「愛理君、君は充分闇の中で生きられる眼をしているよ。其れに芥川君は攻撃型だから後方から支援が有ると心強い。………まるでかつての双黒みたいじゃないか。」


双黒と聴いた瞬間、龍之介は眼を光らせた。
犬か。お前は。
治と云う餌に釣られるんじゃないよ!


芥「承知しました。」


するなよ。
ねぇ、みんな警戒心何処にあるの?
自分で云うのも何だけどさ、私拷問の一つもされてないんだよ?
マフィア大丈夫か。


森「————って愛理君、聞いているかな?」

『すみません。マフィアの今後について考えていました。』

森「その為にも私の話を聞いてよ。」

『はい。』

森「三日後に大きな麻薬取引が或る。相手はかの有名なラビィだ。君達には取引を終えた後の始末を頼みたい。そうだねぇ………全滅で頼むよ。」

芥/貴「『分かりました。』」

森「其れと作戦立案は愛理君にお願いするよ。必要であれば樋口君や黒蜥蜴を使ってくれても構わない。」

『……了解しました。』

森「話は以上だ。」

芥「では、失礼します。」

『失礼しました。』











龍之介の執務室へ戻った私は模様替えをしていた。
いや、正確にはやってるのは龍之介なんだけどさ。
何で模様替えかって云うと空き部屋が無くて私の執務室を作れなかったみたいで、相棒だからと云う安直な理由で龍之介の同室にされたの。
だから今机とか椅子を運んで貰ってるところ。
羅生門便利だな……。


芥「此れで佳いか?」


北側に彼の机、東側に私の机を置いてもらいその対角線上に来客用のソファーと机を置く。


『うん!!ありがとう!じゃあ改めまして、これから宜しくね。』

芥「嗚呼、宜しく頼む。」



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