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大好きな君へ

第3章 片思いの終わらせ方


バレンタインから3日…


移動中の車の中

ポケットでぶるぶるとうるさく

震えるスマホを

耳に当てると…




『亮ちゃん…助けて…(涙)?』



なんて今にも泣き出しそうな

あかねの声が聞こえてくる…




『な…何があったんや…!?』



そう一時は慌ててみたものの



話を聞けば




"大倉さんとの初デートなのに

着ていく服がない!!"




なんていう


俺にとっては

ある意味ありがたい話で…(笑)




『見栄張らんといつもみたいに

ジーパンで行け!!

あと…忙しいのにそんなことで

電話してくんな…あほ!!』



そう言って

電話を切ろうとしたけど



"亮ちゃん…(涙)"



そう弱々しく俺の名前を呼ぶ

あかねの声に





どんなに頭の中で

悪態を吐こうとも



絶賛片思い中の俺が

勝てるわけもなく…



『分かったから家で待っとけ…』



そう言って電話を切った(涙)
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