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大好きな君へ

第3章 片思いの終わらせ方


あかねside

『あと30分で着くから

ちゃんと家で待っとけよ…?』


そんな亮ちゃんからの電話の後

玄関に座り込み


今か今かと

扉をずっと耳をすまし

続けること20分…



きゅっきゅっと聞こえてきた足音が

私の家の前でピタリと止まり

"ピンポーン"と部屋の中に

インターホンを押す音がなる…




やっと来てくれたぁ…(涙)


そう心の中ではしゃぎ回り

嬉しさのあまり泣きそうになるのを

必死に我慢して



『亮ちゃん…待ってたよ…(涙)!』



そう叫んで扉を開くと



そこにいたのは

待ちに待っていた亮ちゃん…


ではなく…




インターホンに指を伸ばし

驚いた顔をする章ちゃんで…(汗)




「亮じゃなくてごめんね…?

亮の代打の安田です(笑)」



なんて驚きのあまり固まっている

私を見てにっこりと笑いかけて…




「はい…じゃあとりあえず家に入って

これに着替えてね?」



そう言うと章ちゃんは

私の目の前に大きな紙袋を差し出した…
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