第13章 君へと続く夢 side TIGER
「悪ィな、折紙。
色々と気ィ使ってもらって。」
「いえ。
でも、僕……………」
「ん?
どーした……って…
オイ、折紙ッ!?」
折紙は膝の上で両拳を握り締め、ポロポロと涙を零している。
「僕……好きだったんです。
タイガーさんとバーナビーさんが一緒に居るのを見てるのが。
よくケンカもしてたけど、
でもお互いを信頼し合ってるのがスゴく伝わって来て……
羨ましいなぁ…って。
だから……だから、僕も会いたい………
バーナビーさんに……会いたいです。」
「そっか……ごめんなァ。」
「ううう……タイガーさんが謝るコトじゃ……」
「んー……そーだけどよ……」
そして俺は折紙の身体をそっと抱き締めた。
「何だろな……謝りてーんだ。
折紙の気持ちがスッゲー嬉しいからさ。
ごめんな、折紙。
そんで……俺とバニーのコト、好きでいてくれてありがとなァ。」