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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第13章 君へと続く夢 side TIGER


「ば…に……
 バニーは?
 なァ……バニーはどうしてるッ!?」

俺は折紙に掴み掛かる。

でも折紙の目は何とも言えない哀し気な色を湛えていた。


「………居ないんです。」

「居ない?」

「ハイ……
 タイガーさんを救った後、
 バイソンさんとファイヤーさんがちょっと目を離した隙に……。」

「どこ行ったのか分かんねーのか!?」

「………ハイ。」


バニー……バニー………

お前は今、一体どんな想いで………

「探さねーと!
 バニーが……」

飛び起きようとした俺の肩を折紙の両手がやんわりと、でもしっかりと押し留める。

「探しているんです。
 バイソンさんもスカイハイさんもファイヤーさんも……
 それから僕も……
 ヒーロー活動の合間を使って、ずっと探しています。
 でも……バーナビーさんが行きそうな所とか……
 全く想像出来なくて……。」

まあそーだろーな。

バニーが頼りそうな宛てとか、俺だって全く分かんねーや。


そこで俺はふと気付いたコトを聞いてみる。

「そーいや……ブルーローズとドラゴンキッドには……」

「何も言っていません。
 流石にあのお二人にこの状況はちょっと……」

………だよな。

アイツらは女だって以前にまだ子供だ。

俺がバニーに監禁されてたなんて話、出来るワケがねえ。

俺はバイソン達の気遣いに心底ホッとした。
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