第2章 学校帰り。
バハムートが残念そうに俯く。
ひなの『さ、気をとりなおしてスイーツ食べようよ!』
前原『だなぁ!』
コロ『ヌルフフフフ。まぁさんは色んな種族からモテますねぇ!』
カルマ『まったく…油断ならないよ。
ま、誰にも渡さないけどねぇ〜!』
スイーツを食べながら唐突にバハムートがカルマの肩を抱く。
バハムート『なぁ、カルマ!我と友になれ!』
カルマ『ん?いいけどまぁは渡さないよぉ〜?』
バハムート『まぁの事は諦める。
が、我にズバズバ言うようなヤツはめったにいない!
数千年生きているが、やはり友はいいぞ!』
そっか…。ここで何千年も生きてるんだよね…。
私たちは顔を見合わせ頷く。
前原『なら、俺たち全員友達になるぜ!』
バハムート『いい…のか?我の事を恐ろしくは思わないのか?』
磯貝『はい。以前は少し恐ろしさもあったけど、今日、こうやって話してみて、その気持ちはなくなりました。』
桃花『私も!バハムートさん、面白いし、優しいじゃん!』
ひなの『そうそう!私、バハムートさん、好きだよぉ!』
『私も!友達ならなりたい!』
バハムート『おぉ…そうか。魔王、お前の生徒はいい子たちばかりだな!』
コロ『ヌルフフフフ。そうでしょう?私の自慢の生徒たちです。』
あははははは!
私たちはこうしてバハムートさんの家で楽しく過ごした。
その様子を血の滴る牙が鋭くふるわせた獣たちが見ていることも知らずに。