第2章 学校帰り。
と、その時……。
ズシン……ズシン…。
地響きと共に大きな漆黒の翼を持つ龍が現れる。
ランガ『キャンキャンキャン……』
ランガが逃げていく。
コロ『おや、バハムートさん。わざわざ来てくれたのですか。』
バハムート『音が聞こえたからな。あと、甘い匂いもした。』
そう言って私たちを見るバハムート。
バハムート『おや、これはこれは…。カラナの娘も来たのか。名を、まぁと言ったな。
以前は操られていたとはいえ…すまなかったな。』
『気にしないで下さい!さ、美味しいスイーツ、いっぱい持ってきましたよ!』
バハムート『おぉ!これはこれは!』
バハムートが大きな巨体で私の持つスイーツの箱に顔を近づける。
カルマ『ってかさ、そんな大きな体で、どうやって食べるの?スイーツも人間サイズだし、そもそもフォークとか持てないじゃん?』
カンッ…。(タライの音)
バハムート『心配は無用だ。』
ボワンッ……。
バハムートが煙に包まれると共に、長い黒髪に、長身のイケメンになった。
まぁ&カルマ&磯貝&前原&ひなの&桃花
(えっ…………?あの人、だれ?!)
バハムート『やぁ、これでスイーツが食べれるだろ?』
前原『まさか、バハムートが人型になれるとは…。』
バハムート『普段はこっちの姿で生活してるよ?これで街にも行ってるしね。
龍の姿だと身体洗うの大変でさぁ〜。』
まぁ『あはは…。そういう問題なんだ。』
バハムートがサッとまぁの背中に手をまわす。
バハムート『まぁ、君は美しいね。さすがはカラナの娘だ。
気に入った!
よければ我と共に子孫繁栄のために子作りをしないか?
我らは神聖な者だ。
それに…。我は今、人の姿になって思った。
まぁ、惚れた。子作りしてくれ!』
『はぃ……?!』
まぁが意味が分からないといわんばかりの顔をしながら苦笑いをしている。
カルマが私をバハムートから引き離し、自分に抱き寄せる。
カルマ『はいはい、おじさん。残念だけどまぁは俺の彼女であり婚約者であり未来のお嫁さんで、俺の子供を産むから諦めて、メスの龍でも探してくんないかなぁ?』
バハムート『そっか…。残念だなぁ。』