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アタシの騎士

第4章 個性把握テスト


「「個性把握テスト‼!?」」

「入学式は?」

「ガイダンスは!?」

「ヒーローになるのにそんな悠長な事やってる暇ないよ。

中学の時からやってるだろ?"個性使用禁止"の体力テスト」

一同が声を揃えて叫び、相澤が説明する中姫城は冷や汗を流していた。
それもそのはず個性把握テストと言う単語が出てから爆豪に睨まれているからだ。
まぁ、姫城に心当たりが全く無いと言う訳では無いので姫城自身食ってかかれないのだ。
下手に噛み付いて余計な事を聞かれたらたまったものじゃない。
ただし、爆豪は睨んでいるつもりは無い。
疑念の視線を送っているだけだ。
しかし、その視線からもすぐに逃れる事ができた。

「爆豪。お前中学の時ハンドボール投げ何メートルだった。」

そう。相澤が爆豪に声をかけたからだ。

「67m」

姫城は思わず小さく"エグッ"と声が漏れる。

「じゃあ個性使ってやってみろ。円から出なきゃ何しても良い。
思いっきりな。」

そう言ってボールを投げ渡した。

「んじゃまぁ…死ねぇぇ‼‼」

「まずは自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段、」

ヒーローらしからぬ物騒なセリフと共に投げられたボール。
そしてその記録はセリフとは違いヒーローらしい記録の705.2m

それの記録を見て"おもしろそう!"等と誰かがそう言った。

「面白そう…か」

「ヒーローになるための3年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?
…よし、トータル成績最下位の者は除籍処分としよう。」

生徒の叫び声がグラウンドに響いた。
そんな中姫城は昨晩迄の偵察結果と今起きている事が異なり自らのキャパを心配していた。

(…短刀ちゃんと脇差の皆の偵察ではこんな情報無かったんだけどなぁ…困ったな…大丈夫かな…桃佳のキャパ。)
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