第2章 +君が愛おしい【茅ヶ崎至】
――数時間後 時刻は夜の23:30。
「やっと終わった……」
デスクの椅子に腰掛けたまま伸びをする
「お疲れ様でした。あと、残業させちゃってごめんね」
"茅ヶ崎さんからなんか来た?"と尋ねられ私は至とのLIMEを確認する
『こっち残業終わったけどまだ会社にいる?』
至さんもちょうど2分くらい前に残業が終わったらしい。
『まだいるから迎え来て』
私から迎えに来てと甘えることは普段はしないが今日は特別だ。久しぶりに至と帰れるのだから。
「お待たせ」
至さんは自分の部署から私のところまで迎えに来てくれた
「全然待ってないから大丈夫。行こ?」
至は私よりも背が高いため、至のことを見上げる
「茅ヶ崎さん、立花さんのこと大切にしてあげなよ」
「わかってますって」
そのまま会社を出ては至の車で私の家まで向かう
「至も残業で疲れてるはずなのにごめんね?」
運転する至さんを横目に謝る。
「いや、いづみと居れば疲れるとかないから。大丈夫」
至さんは優しいな……バカとか言ってすみません。
「至さんと帰るの久しぶりだね~」
至さんと話してると落ち着くな、と改めて私は思う。
「それにしても、まさかいづみまで残業とはねー、早く帰れる予定だったのにドンマイ。あと、着いたよ」
至さんはそう言い私の家のところで車を停める。
私の家に着けば、至さんは寝室のベッドまで私のことを運ぶ。
「至さん、なんでいきなり寝室なんですか」
「俺だって男だから、」
そう言って至さんは私のスーツの上着を脱がせながら深い口付けをしてくる。
「ふぁ…いたるしゃ、ん」
重なっていた唇が離れれば糸を引く。
「キスだけで感じちゃった?」
至さんはまだまだ余裕だった
「こういう事、したことなくて……ッ 教えて、くれませんか?」
余裕そうな至さんに対抗心を抱いてしまい、ついついそんなことを口走る
「煽ってるって自覚ある?」
至さんが私の着ていた服を脱がしていき、私は下着だけを身につけている状態にされる。
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