第3章 同じ名字
この学校のクラスは、成績優秀者は、A組に。
あとのB組からD組は横並びになり、三年では、成績不振者や素行不良の生徒がE組に落とされる。
一年生の夏に転校してきたまぁとはクラスが別々であったが、今年は、2人共A組になった。
二年生にも関わらず生徒会長をしているこの学校の理事長の1人息子。浅野学秀も同じA組だ。
カルマ『同じクラスに赤羽が2人って、先生たち呼びにくいよね?』
『だね〜。ここ数日だけでもお兄ちゃんを呼んでるのに私が返事しちゃったりしたしねぇ。』
『赤羽まぁ、少しいいか?』
『浅野君、どしたの?』
浅野『お前たち兄弟を呼び分ける際、いちいちフルネームで呼ぶのが時間の無駄だ。
だからこれからは赤羽まぁ、君の事は下の名前で呼ぶ。』
カルマ『まぁじゃなくて俺を下の名前で呼べばいいじゃぁん?』
『お前を友人と認めた覚えはない。』
そう言って浅野君は自分の席に戻って行った。
『浅野君、お兄ちゃんと仲悪いの?』
カルマ『さぁ〜?ただ、あんまり俺をよく思ってないのは確かだねぇ。』
『そうなんだ。』
カルマ『さ、まぁ、帰ろ!』
『うん!帰りにクレープ買って帰ろう!』
カルマ『さんせぇ〜い!』