第3章 同じ名字
(浅野君サイド)
赤羽まぁ、赤羽カルマ。
あの2人は兄弟ではあるが血の繋がりはない。
生徒会長である以上、理事長からも彼女が転校してきた経緯は聞いている。
登下校はもちろんクラスも同じ。私生活はもちろん衣食住も共にしているのか…。
赤羽自身はまぁの事をどうみている?
本当にただの妹としてしかみていないのか…?
帰り道ーー。クレープを購入中のまぁとカルマ。
『たまんなぁぁい!このイチゴクレープ!』
カルマ『ほんと好きだよねぇ!って教えたの俺だけどね。』
クレープをほぉばるまぁが可愛いすぎる。
そんなにほうばって食べるから口の端にクリームがついてるじゃんか。
カルマ『まぁ…クリームついてるよ。』
『うそ?取れた?』
そう言って違うところを指で触る。
仕方ないな…。
俺は人差し指でまぁの口の端に付いたクリームを撫で取る。まぁの唇に軽く指が当たる。
そのままその人差し指を舐める。
ペロッ。
カルマ『ごちそうさま♪』
『あ、ありがとう…。』
ほんのり赤くなるまぁの顔を見て、俺はこの表情を独り占めしたい…そう思っていた。