第18章 偽りの笑顔
とある施設ーー。
シロ『いいね…。こんな短期間に触手を使いこなせるようになるとは。大したものだ。』
そう言うシロの目の前にには、深紅のごとく深い赤色の触手をうねらせたまぁがいた。
この赤は…私の両親が流した血の色。許せない…。絶対に………。
シロ『あぁ、1つ言っておくと、触手を出していない状態なら問題はないが、触手を解放している間は水に弱い。
また、触手者特有の症状の1つに首元だけが寒く、身体が熱くなるという状態になる。
ま、メンテナンスさえ怠わなければ体調には問題ない。』
『分かった…。じゃ、今日はもう帰るね。』
明日から夏休み。
1学期末で獲得した南の島ツアーがある。
私は、鞄を肩に下げ、にっこり笑う。
あぁ〜、待ちどうしいなぁ。コロ先生を殺す日が…。