第13章 彼のいない教室。
あれからお兄ちゃんとは口を聞いていない。
私が学校から帰ってくると、部屋から出てこようとしなくなった。
浅野『まぁ、話がある。』
浅野君に空き教室に連れてこられた。
浅野『どういう事だ!なぜまぁまでE組に落ちる!まだ僕以外の生徒はお前がE組に落ちることは知らない!すぐに理事長に謝罪するんだ!』
『浅野君…私は、この学校のシステムに納得できない…。確かにお兄ちゃんもいけなかった。
でも、どうしてE組ってだけであんな事が許されるの?
おかしいのは、理事長先生のやり方だよ!』
浅野『まぁ、この学校はそういう場所だ。僕自身、強者である限り弱者は支配されて当然だと思っている。
だが、まぁはまだ間に合う!』
『放っといて…。浅野君の事はすごいと思う。だけど、みんながみんな、浅野君みたいに強くない…。』
浅野『待てッ!』
浅野君に壁に押し付けられる。フワリと長い髪をが揺れる。
浅野『…?その首筋の赤い跡はなんだ?』
『これは……。』
浅野『赤羽にやられたのか…?』
『……………。』
浅野『お前たちは、そういう関係なのか…?』
『ちがう…。』
浅野『なら、何故そんな跡がある…?付き合っていないのにも関わらず、赤羽につけられた………。
まさか……。』
『ちがうの!浅野君!ちょっと喧嘩しただけなの!お兄ちゃんとは、何でもないの。』
浅野『まぁがそこまで言うならもう何も聞かない…。
だが、僕は、必ず認めさせるつもりだ。僕が正しかったと…。そして、必ずA組に連れ戻す!』