第28章 学園祭の時間
赤羽家ーー。
『えっ?みんなが?』
カルマ『ぅん。まぁにも食べに来て欲しいって。』
『そっか…。行けたら…いいな。』
カルマ『ん?何で?休憩時間なら問題ないでしょ?』
『実は…。浅野君のサポート役を任されて。ずっと一緒にいなきゃいけなくて…。』
カルマ『……。そんなの断ればいいじゃん。』
『断ればいいって。そんな簡単に言わないでよ!お兄ちゃんのいるE組とは違う!私は今、1人なんだよ?』
カルマ『………。なんだよ、それ。
みんながせっかくまぁの事心配して、少しでも元気出ればって思って言ってくれてるのにさ。
少しくらい時間作れるでしょ?そんなに浅野君と一緒にいたいわけ?
ってか、俺の事愛してるとか言っときながら、今度は浅野君?
とんだビッチだね。
ってかさぁ、もしかしてもう付き合ってたりぃ?』
…………。バシンッ。
乾いた音が室内に響く…。
『もう…いいよ……。』
私は制服のまま外に飛び出した。
リビングで佇む俺は、額に手を当てる。
ほんっと、何でこんなムキになっちゃうんだろ…。ついまぁと他の男の事になると頭に血がのぼる。
ほんと、何やってんだよ…。
帰って来たら謝ろう。