第11章 地獄&最終話
__一週間後___
珊瑚
「こんにちわ~♪」
久々な感じのするアンティーク雑貨屋は、相変わらず女性客で賑わっていた。何も変わらない毎日。ただ1つ除いては……。
琥珀
「あ☆珊瑚ちゃん!早く手伝って~」
珊瑚
「あ、わかりました♪」
未だにレジ打ちが苦手な琥珀に急かされ、珊瑚は裏に入った。そこには段ボールから商品を出す男が一人__。
珊瑚
「京緋……。もう仕事には慣れた?」
京緋
「あ!珊瑚さん。お陰様で大分慣れましたよ。」
「記憶」を消された京緋は、あのあと三日間眠り続けて 覚ましたときは案の定、珊瑚の事も他の皆の事も覚えていなかった。こんな状態のまま外に出すのはマズイと紫黒の提案でアンティーク雑貨屋で働く事になったのだ。
珊瑚
「それは良かったね!」
京緋
「はい!皆さん優しいですし、働きやすいですね♪」
無邪気な笑顔を見せる京緋に、珊瑚は複雑な気持ちになる。