第11章 地獄&最終話
警察官全員の「記憶」「感情」を消し、京緋は命令を出す。
京緋
「国民全員射殺しろ!!誰一人残らずだっ!!__行けっ!!」
そう言うと、警官達は目に力を入れ、一斉に部屋から出ていく。それを見届けた京緋は珊瑚の方へ振り返り
京緋
「……まだ行かなきゃならない場所があるよ?」
珊瑚
「___っ!!」
次に京緋は珊瑚を連れて、陸上自衛隊と空軍へ行き同じことを繰り返した…。
外では爆撃の音をたて、悲鳴も聞こえる。珊瑚はいてもたってもいられず、建物から外へ飛び出すと酷い光景が目に入ってきて絶句した。
四方八方から銃の音が聞こえ、空からミサイルが降り注ぎ、山は炎に燃え盛り、家 建物は全壊し、至るところで火柱が立ち上がり、血まみれの人間達がそこらじゅうに倒れていた。辺り一面血生臭く、吐き気がする。
珊瑚は膝から崩れ落ち、涙を流した。
珊瑚
「……酷い……。紫黒さん、琥珀さん、桔梗……!!」
京緋も外へ出てきて、珊瑚の隣に立つ。
京緋
「皆死んじゃってるだろうね。」
笑う京緋に珊瑚は睨んだ。