第11章 地獄&最終話
珊瑚
「____っ!!」
珊瑚の手が警官の頭に触れると、眩しい光を放ち
警官は目を見開き 口から泡を出しながら ガタガタと体が痙攣を起こす。
しばらくすると、光が弱まり 力を使われた警官は死んだ魚の眼のような瞳で空気を見つめる。人間に初めて使った力の威力を目の当たりにして、珊瑚は涙が溢れてきた。
珊瑚
「ひ、人に使ったら……こんな風に……。うぅ……!」
京緋は珊瑚の手首をグイッと引っ張り、冷たい目で見下ろす。
京緋
「姉さん、泣いてる場合じゃないよ?まだまだ ここにいる連中をやらなきゃならない。」
珊瑚
「___!!」
周りの警察官達は、恐怖に怯えた顔をして二人を見つめてくる。中には失禁までしてしまう者がいた。そんな様子を嘲笑うかのように 京緋は一人一人奪っていった。