第7章 再会
京緋のいる部屋を開けると、相変わらず目を閉じ 心電図の音だけが響いていた。
珊瑚
「京緋来たよ~」
ピッピッピと音が返事をする。
菫
「この子が京緋君?」
珊瑚
「そうです……。眠っているでしょ?」
菫
「そうね……。」
珊瑚
「あ……。」
珊瑚は窓辺の花瓶に目をやると、また真新しい花が生けてあった。
菫
「……どうしたの?」
珊瑚
「いえ……。毎回なんですが、誰が持ってきているのか分からない花があるんですよね……。」
菫
「……へぇ……。」
珊瑚
「たぶん、京緋の友達だと思うんですが……。あ!私、花瓶のお水代えてきますね♪菫さんは そこのイスに座っててください。」
菫
「……ありがとう。」
珊瑚は花瓶と、買ってきた花を持ち部屋を出た。
菫は珊瑚が出ていくのを見届けると、乱暴に京緋の眠るベットに座る。
ベットがギシッと音を立てた。