第7章 再会
紫黒
「……そうか。」
一言言い残し、裏へと消えていき 三人は呆然と立ち竦んでいた。
珊瑚
「…………紫黒さんって、琥珀さんの事好きなんですか?」
琥珀
「……や!やめてよ~!僕の事からかってるだけだって!!」
桔梗
「……。」
★☆★☆★☆
夕方近くなり、弟のお見舞いの為に珊瑚は帰る準備をしていたら、そこに琥珀が通りかかった。
琥珀
「今日も帰るの~?」
珊瑚
「あ、はい。実は弟が入院してて……。」
琥珀
「もしかして、前の早上がりの時も?!」
珊瑚
「エヘヘ~。そうなんですよ~。」
琥珀
「え~!早く言ってくれれば毎日早く帰したのに!」
珊瑚はニコッと笑った。笑うしかなかった。
毎日行ったところで話せないのだから、意味がないと思っているからだ。
裏から物音がして見てみると、菫が裏から出てきた。