第2章 【番外編】想いの向こう側
オールマイト
「チョコ美味しかったよ。ありがとう、風利ちゃん」
風利
「いえいえ」
薙景
「オールマイトなら、ファンからドッサリ届いたんじゃないの?(笑」
風利
「ちょっと姉さん(汗」
毎年、オールマイトの事務所はてんてこ舞いになるらしい。
それを知ってるから、姉さんは面白がって笑ってる。
オールマイト
「ん?…風利ちゃん、それ可愛いね。よく似合ってるよ」
風利
「!え、あ…」
オールマイトの目は、私の前髪に向けられてる。
さっき付けた…爆豪から貰った、蝶のヘアピンに。
オールマイト
「もしかして、プレゼント?」
風利
「…はい。実は、これ──(薙景「あ!」…?」
急に声を上げた姉さん…何故か、ガシッとオールマイトの腕を掴む。
薙景
「ちょっとオールマイトと話あるから、風利は先に帰ってて!」
そう言って姉さんは、オールマイトを連れて走り出し、廊下を曲がって行ってしまった。