第2章 【番外編】想いの向こう側
薙景
「轟君、知ってる?プレゼントって、物によって意味が付けられてる物もあるんだってさ」
轟
「?」
薙景
「前に風利からちょっと聞かされたんだよ」
風利、少女マンガとか好きだからな〜。
薙景
「ブレスレットの意味は、確か…“あなたを離したくないです”」
轟
「………」
薙景
「貰っておいて言うのもなんだけどさ、アクセサリーは恋人とか好きな子とかにプレゼントする方が良いと思うよ」
まぁ、今彼女居ないなら、他の女子にプレゼントしても問題は無いんだろうけど…
轟
「──好きな奴になら、別に良いんだろ」
薙景
「……ん?」
今何て…?
轟
「それ、似合ってる…似合うと思った」
轟君が、再び私の左手を取る。
薙景
「そ、そう?」
少し体温低めな轟君の手…触れてんのがかなり照れ臭い。