第2章 【番外編】想いの向こう側
薙景
「今度会った時、エンデヴァーにお礼言わなきゃ」
轟
「…嬉しそうだな」
薙景
「そりゃあね」
憧れのヒーローからのプレゼントだし、嬉しくない訳がない。
葛餅の箱を見てニコニコしてたら、
スッ
薙景
「!」
轟君に、左手を取られた。
冷たい何かに触れる。
轟
「これは、俺から」
離された左手には…手首に、ブレスレットがつけられていた。
薙景
「あ…ありがとう」
小花を象った桃色のガラスが、細いチェーンで連なってる。
薙景
「これ、可愛いね〜」
私に似合ってるかは謎だけど。