第2章 【番外編】想いの向こう側
上鳴
「良いよなぁー、砂藤は。あんだけ菓子作りウマけりゃ、ホワイトデーで悩む必要ねーもんなぁー」
砂藤
「おう、なんなら皆も作ってみるか?クッキーとかなら簡単だぞ」
上鳴
「いやいやいや、高い確率で悲惨な結末になるって!」
僕も、お菓子作りには自信がない…料理も、お母さんの手伝いをちょっとする程度だし…
上鳴
「フェミニニティ先生も、俺らに無理して手作りしろとは言わなかったぜ?」
峰田
「いいか?野郎ども…大事なのは気持ちなんだよ‼︎」
瀬呂
「力入れて当たり前の事言うなよ(汗」
バレンタイン…ホワイトデー……あっ!
僕は、手を挙げながら立ち上がった。
上鳴
「お、緑谷。なんか意見あるか?」
緑谷
「意見、じゃあないんだけど…フェミニニティの言葉で、こういうのがあったんだ」
『バレンタインは女子力の見せ場!ホワイトデーは男の器の見せ場!』
切島
「男の器!良いな、それ」
青山
「でも何も参考にならないよね、それ☆」
うっ、た、確かに…参考にはならないか…