第2章 【番外編】想いの向こう側
上鳴
「女子が皆それぞれ頑張ったんだから、“まとめて”とかじゃなくて気持ちとしてちゃんと贈ってあげなさい!…つって」
上鳴君は、フェミニニティの口調を真似しながら言った…出来は、あんまり似てない。←
飯田
「先生のおっしゃる事はもっともだ」
女子は、ただでさえ男子より人数が少ないのに、1人で2つずつチョコを手作りしてくれた。
その手間とかを考えたら、お返しをちゃんとするのは当たり前…だとは思うんだけど…
緑谷
「………」
じゃあ男子(ぼくら)は何をすれば⁉︎
多分、他の皆もそう思ってる。
ヒーローになるべく、この雄英で日々揉まれてる僕らにとって、こういうイベントに関してのスキルは…悲しいけど、あるとは言えない。
上鳴
「勿論、俺らにお菓子なんて作れない!砂藤は別として」
峰田
「だから別のモンで考えようぜ」
上鳴君と峰田君が、皆に意見を聞く。
尾白
「既製品を贈るのは…ダメかな」
上鳴
「ダメではねーけどよー、それだとなんか普通だよな」
尾白
(また普通言われた…)