第2章 【番外編】想いの向こう側
〜緑谷 side〜
先月のバレンタインデーで、クラスの女子から男子へチョコのプレゼントがあった……その事は、まだ僕らの記憶に新しい。
次の日、芦戸さんから言われた言葉も……
『男子達ー!“お返し”ヨロシクねー‼︎』
今日の日付は3月7日、ホワイトデーまで残された時間は、あと1週間。
上鳴
「てなわけで、女子へのお返しを何にするか、どーせなら皆で決めちまおうぜ!」
これに誰よりもノリ気なのは、上鳴君と峰田君だった。
進行を飯田君から代わって貰うなんて、本当にやる気満々だ!
早々に帰ろうとしたかっちゃんも、2人に圧されて仕方なく座らされてる。
切島
「男子全員で女子全員にプレゼントするって事か?」
上鳴
「いや〜、俺もそれで良いかなって思ったんだけどよ……フェミニニティ先生から“ダメ!”って言われちまって」
ヒーローと教師以外にも、恋愛カウンセラーの仕事もしてる、乙女の味方『フェミニニティ』
バレンタインの時、芦戸さんや葉隠さんの企画にもアドバイスしてたらしい。