第2章 【番外編】想いの向こう側
あの後、爆豪を落ち着けるのは本当に大変だった。
風利
「一体いつから見てたの?オールマイトと話してたんじゃなかったの?」
帰り道、私は姉さんを問い質す。
薙景
「爆豪君の姿が見えたから、邪魔にならないようにオールマイト連れて離れたんだよ」
風利
「つまり、最初っから見てたって事⁉︎」
爆豪と口喧嘩した所とか、ヘアピン付けられた所とか、全部…その上オールマイトにまで!
風利
「うあぁぁぁ…穴があったら入りたいぃぃぃ…」
薙景
「芦戸さんや葉隠さんに話したら喜ぶだろうな〜」
風利
「やめてよ⁉︎」
知られたら、絶対に質問攻めされる!
薙景
「はいはい…まぁ、良かったじゃん。爆豪君と仲良くなれて」
風利
「何が良かったなのか…」
嬉しい事には嬉しかったけど…
そんな風に考えながら、姉さんと私は帰路に着いた。
家帰ったら、オールマイトのケーキ食べようかな。