第9章 三年生。
学秀『マイクはこっちに2つ、あとその教壇は、あと20㎝左にしてくれ!』
生徒会長である僕は早くから指示を出している。
体育館の扉が開く。
E組か…。
E組の生徒は、本校舎の生徒よりも早く全員整列をしなければならない。
そして、長々と差別待遇に耐えなくてはならない。
ひなの『それでね〜、そのお店が…』
まぁと目が合う。
学秀『桃宮まぁ、倉橋ひなの、口を慎め!
貴様らE組の私語は、場を乱す要因になる!』
瀬尾『そうだ!生徒会長直々の命令だ!』
私は思い切り学秀を睨みつける。
そんな私を嘲笑うかのように学秀は私を見やるとまた指示を出し始めた。
集会が始まる。
配布物は、E組には渡されず、校長の話しには、常にE組のようにはならないように。
と付け加えられる。
集会が終わり、旧校舎へたどり着く。
黒いスーツを着た男の人が、
『席についてくれ!』と声をかける。
そして言う。
『単刀直入に言う。君たちにこの怪物を殺してほしい!』