第7章 機嫌のいいうちに
「歩ける?」
「だいじょーぶ」
いやいや、足フラフラしてるじゃん
酔っぱらいに質問したオレが悪かったかな
とりあえずタクシー止めて、家まで送ってもらう
学生には手痛い出費、だけどしょうがない
家に入ったとたん、抱きついてくる
「・・・、ちょっと」
「ん~」
「あ、こらっ」
唐突に首に舌を這わされた
積極的じゃん
「誘ってんの?」
「ん~」
返事になってない甘い声
酔ってるのにまともな返答もできないか・・・
とりあえず抱きしめてみると、嬉しそうに笑うので
もう頂いてしまってもいいかな
後々怒られるかもしれないけどが悪いと思う
「好き~」
「ん、オレもだよ」
「えへへ」
あーあ、なんでこんなに可愛いんだか
ちょっと前に、酔った時のの話をした時があった
いつもよりデレデレになるんだって言うと、
普段出してない分も素直になってるんじゃないかなって言って笑ったっけ
見上げながら笑うを見てそんなこと思い出した
頬をつまんでみる
「うー、なに?」
「オレと一緒じゃないときは飲み過ぎたらダメだよ」
他の奴とかにこんなふうに笑いかけたりしないで
「はーい」
返事だけはいいんだけどな
そのまま頬をぐにぐにと触ってると
「カルマいるとあんしんして、のみすぎちゃうんだよ」
少し呂律の回らなくなった声
「だから、だいじょーぶ」
へらりと笑う
頬から手を離して口付けた
少し酒の匂いがする、まあオレも飲んでるからお互い様かな
「だぁいすき」
ぎゅうぎゅう抱きしめてくる#りん#を抱き上げて寝室に運ぶ
文句も言わずに大人しく運ばれてくれたからもうそういうことでいいよね