第5章 子ども化
はややこわばった表情でリヴァイの隣に腰かけた。
「おはようございます、兵長…」
「あぁ」
チラとを一瞥してから、リヴァイは本部からの連絡せんに目を通し始める。
「……」
しばらくは黙っていたが、やがて小さな声で
「へ、兵長…?朝…の事、なんですけど…」
「朝?」
「朝、私の身体って…」
リヴァイは怪訝な顔をしてみせた。
「お前の身体?そういやその時はまだちびっこいままだったな。よく眠っているようだったから声はかけずにおいたが…まずかったのか?」
「えっ…、そう、だったんですか…?!」
明らかにほっとした表情で、が息を吐いた。あまりにも安心したような顔をするので、リヴァイは書類で顔を隠して笑った。
今朝、が目覚めると、リヴァイの姿はもう隣にはなかった。そして自分の身体を見れば、すっかり元通りに戻っていた。
「え、えぇっ…!もとに戻って…る!!…けど…」
小さかった時に着ていた服はビリビリに破れて辺りに散らばっている。自分は今、洋服を何も身につけていなかった。
素っ裸で眠っている姿をリヴァイに見られたのかと思うと、顔から火を吹きそうであった。それで、慌てて服を着るとは食堂に向かったのだった。
「…え、班長、昨日は兵長と一緒に寝たんですか……??!確かぺトラと寝たんじゃ…」
エレン、オルオ、エルド、グンタが青い顔をしている。
「えっ、い、いや…」
は狼狽する。
そこでリヴァイが書類から顔を上げ、
「何だ?ガキと一緒に寝たくらいで、何か問題でもあるのか?」
ジロリと一瞥した。
「「「「い、いえっ!!何もっ!!!」」」」
びしっ、と一同が固まり、その後は普段通りの朝食となった。