第2章 反応
晴れて、ホッケ〜と恋人同士になった俺は、明日、さっそくtricksterの仲間、サリ〜とウッキ〜に伝えた。
「ええ!?明星君って氷鷹君のことが好きだったの!?」
恋愛に関して鈍いウッキ〜は目を丸くし驚いていた。
「まぁ、よかったんじゃねぇの? よかったな、スバル」
「うん✩」
真緒は驚きもせず普段と変わらない表情で微笑みながら言った。
「明星…わざわざ言わなくてもいいだろ…」
「だってさ〜、せっかくホッケ〜と恋人になったんだよ!?言いたくて昨日からムズムズしてたんだよ!」
「!」
「あ、氷鷹君、顔赤くなった!」
「…!な、なってない、なったとしてもここが暑いからだ…っ」
そう言うホッケ〜は耳まで赤くなっていた。
可愛い…ホッケ〜ってこんな表情できるんだ…。
でもそうしたのって俺なんだよな…っ、なんか嬉しい!!
「ほらほら、北斗をいじめるな、可哀想だろ?」
「…!衣更、お前だけが俺の味方だ」
「なんだそれ」
と、クスッと笑うサリ〜
「……!サリ〜だけ?俺は??」
「お前は敵だ」
「え〜!俺もホッケ〜の味方がいい!!」
「ちょっと〜みんなが氷鷹君の味方なら僕も味方!」
「おい、アホコンビのせいで話がややこしくなる」
この頃の俺はホッケ〜が自分のモノになっただけで十分幸せだった。
そして俺はtricksterの仲間だけじゃなく、俺の友達にホッケ〜と付き合いだしたことを伝えた。
みんな、おめでとう!と言ってお祝いしてくれた。
やがてそれはすぐに学校中に広まった。
「明星!!」
「ん?なになに?」
眉間にシワをよせ、俺をよびながら近づく
「なんで俺たちが付き合ってることをみんなが知っているんだ!!」
「え?俺は俺の友だちにしか付き合ったこと教えてないよ?」
「やっぱりお前のせいじゃないか!!」
怒るホッケ〜も可愛いな〜
この穏やかで幸せな日常が黒く煌めいた日常になるなんて誰もが思わなかった。